昭和大学病院/昭和大学附属東病院 診療科ガイド2024
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概 要昭和大学病院 診療科案内7 いよいよ4月から医師の働き方改革が始まりました。時間外労働に一定の制限がかかり、しっかりした管理体制が必要とされます。 誰しも、24時間365日という、等しく、限られた時間を生きています。その中で、多くの仕事を両立させることはとても難しいことです。しかし、次々に増える役割や責任に、無心で奮闘するうちに、自然と能力は磨かれていきます。素直な心があればなおさら、周囲の人との助け合いにより、心も成長し、仕事のキャパシティも増してゆくでしょう。皆さんが、少なからず実感されたことがあることではないでしょうか。研究と臨床、そして教育。ライフとワーク。人生で二兎を追うこと、そのものが貴い挑戦です。 いずれかの軽重を測り、一方を諦めることは容易なことです。いつでも出来ます。今すぐにでも。 しかし、どうにか、身をよじってでも、ギリギリのところまで、やり続けて欲しいと思います。 元厚労省事務次官の村木厚子さんが、このような話をされています。 湖の上に杭が一本立っている。貴方はその一本を頼りに立っているとします。当然、足下は不安定です。頑丈に見えた杭も、何か、突然の暴風に壊れてしまうことがあるかもしれません。そうなれば、たちまち、水の中に落ちてしまうでしょう。しかし、もし、杭が二本あれば、貴方は両脚を乗せることができます。ゆとりと安心感が生まれます。そして、三本あれば、あなたは杭の上を自由に動くことが出来るようになります。 仕事以外の何か、は貴方にとって大切な杭となります。自身の能力と人間性を高め、生み出した余力を、単に、働き、稼ぐことだけに費やさないで欲しいと思います。 貴方を支える家族や、社会、周囲の人たちとの関わり合いという、生活者としての「杭」を大切にして欲しいと思います。 また、医学に携わる我々にとって、一生学び続けることは、使命でもあります。そこには、計り知れない喜びがあります。医学への貢献は、人類への貢献でもあります。その起点となる、リサーチマインドの火を消さずに、知的好奇心を持ち続けられるかどうか。 今後の個別化医療には、ライフとワークの二兎を追う研究者であること、生活者であることの強みが、必ず、生かされます。その挑戦は貴いものです。ゆく道が行き詰まりに見えても、その先には、 昭和大学病院附属東病院は、昭和大学病院と一体的に運営されている病院です。東病院では、リウマチ・膠原病内科、脳神経内科、呼吸ケアセンター、睡眠医療センター、麻酔科(ペインクリニック)、精神神経科、リハビリテーション科、眼科、整形外科の一部、形成外科の一部の外来あるいは入院診療を行っております。患者さんの状態に合わせ、昭和大学病院の診療科と連携をとりより適切な診療科や病床に転院いただいたり、医療安全の面から早期にRapid Response System (RRS) の院内システムを起動し昭和大学病院の必ず、次のステップが伸びています。それを見出すのは、心の余白です。かけがえのない自分自身を大切に、今後のチャレンジを大いに期待したいものです。 その様な中において、大学病院で行われる高度先進医療は、いわば有事の医療であっていうまでもなく地域の患者さんの毎日は地域の先生方によって支えられています。大学病院が地域において適切に役割を果たすには、地域の先生方との相互信頼が不可欠です。これからも引き続き平素のご理解ご支援・ご協力に対して御礼申し上げます。critical対応病棟に転院いただいたりするなど連携しています。 昨年より共用試験に合格した医学生が一定の医行為を行うことが法律により担保されるようになり、今春からは医師の働き方改革が実行されるなど、大学病院や医療界は大きな変革を迎えています。そのような時代を迎えていますが、引き続き地域の皆様の健康や福祉に貢献していきたいと考えております。今後とも地域の皆様、多くの医療関係者の皆様のご理解とご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。昭昭和和大大学学病病院院附附属属東東病病院院  診診療療科科案案内内昭和大学病院附属東病院病院長村上 秀友昭和大学病院病院長相良 博典ご挨拶

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