男性の看護師も増えています!
「男性」だからこそできる看護もたくさんあります
「看護師は女性の仕事」というイメージがありますが、最近は、男性の進出が目立っています。
看護師をめざす「看護学生」をみると、06年に看護師養成の専門学校に入学した男性の割合は、入学者全体の11%。10年前に比べると、3倍強も増えたことになります。男性看護師も06年には、その2年前よりも20%以上増えています。
とはいえ、男性看護師はまだ少数派。女性の患者さんのなかには、男性看護師に体をふいてもらったり、トイレの手助けをしてもらうことに抵抗を感じる人もいます。
長い間、看護は女性から受けるもの、という考えが一般的でしたが、それも時間の経過とともに薄れていくことでしょう。ようは男女の性差ではなく、看護師として、いかに患者さんの立場にたった介護ができるかということが重要なのですから。
男性ならではの看護もたくさんあります。たとえば、何時間も立ちっぱなしになることもある手術室。突然運ばれた人にすばやく処置をする救急の仕事。それか ら、患者さんが不安定になったら、ときには体を張ってでも、患者さんを落ち着かせなければならない精神科の看護などでは、男性看護師が頼りになります。
それだけではありません。患者さんが抱える悩みには、男性のほうが相談を受けやすいものもあるはずです。あなた自身も、そんなことがありませんか。男性の 患者さんの気持ちは、男性の看護師のほうがわかるものです。男女がともに協力しつつ、患者さんを支えていくというのが、これからの看護になるのです。