西部病院では入職1か月、3か月、6か月、12か月の節目にフォローアップ研修を実施していますが、実はこれらは、新人看護師たちが壁にぶつかる時期でもあります。そこで3か月目と6か月目の研修を終えた、新人2人に研修を通じて学んだことや、辛い時期をどうやって乗り切ったのか語ってもらいました!
悩んでいるのは自分だけじゃない、同期がいる安心感
入職1年目のお2人
左:市ノ渡 みなみさん(5階北病棟) 右:川井 結貴さん(3階南病棟)
節目、節目の新人研修が絆を深める好機に
――3か月研修の思い出を教えてください。
市ノ渡さん
御殿場に泊りがけの研修で、私はチーム対抗でやった大縄跳びや棒渡しゲーム、6人7脚といった競技が、とても面白かったです。私のいたグループは、最初はいい線をいっていたのに、終ってみればまさかの最下位。でも、それもいい思い出になりました。川井さんとは、一緒のグループだったよね。
川井さん(以下敬称略)
そうそう。それまでは顔は知っていても、ほとんど口をきいたことがなくて。市ノ渡さんはクールで静かな人というイメージを持っていたけれど、実際話してみると、とても気さくで親しみやすい人だなと感じました。ほかの同期たちとの距離も、この研修を通してぐっと近くなったと思います。
市ノ渡
夕食のバーベキューも楽しかったな。皆で野菜を切って、火をおこすところから始めるんですが、「この人、火をおこすのがすごく上手」とか(笑)、普段の様子からはうかがい知ることはできない思わぬ発見がたくさんあって、すごく新鮮でした。
川井
私はグループワークがすごくためになったかな。グループワークでは、入職から3か月経った時点での悩みを打ち明け合って、解決策を皆で考えたのですが、例えば実家暮らしの私にはわからない一人暮らしの特有の悩みなど、自分が感じたことがない悩みがあるのを知ることができてよかったと思っています。
市ノ渡
私はグループワークを経験したことで、自分が思っていることや意見を表に出すことの大切さに気づいたことが、大きかったな。それまでは結構、自分の中にため込むことが多かったけれど、同期の皆で問題を解決することの大事さがわかったから、研修後は食堂で会った時なんかに、「こういうことがあったんだけど」と同期に打ち明けることが多くなった気がします。
川井
私もそう。以前は悩みを誰に相談していいのかわからず、ため込んでいたけれど、研修で同期と話をして、皆同じようなことで悩んでいるのだから遠慮せずに吐き出していいんだってことがわかってからは、こまめに吐き出せるようになったな。私の病棟は新人が私ともう一人は男性だったから、たぶん向こうもそうだったと思うけれど、距離感がつかみにくくて、どう話したらいいかわからなかった。でも研修を境に、彼にも気軽に話しかけられるようになって。これは大きな進歩かなと思っています。
――最近6か月研修も終えられたそうですが?
川井
やはりグループワークをしましたが、3か月研修の時の皆の悩みは、「わからないことが、わからない」というようなぼやっとしたものだったのに、今回は日常の業務に根差した具体的なものに変わったなという印象を受けました。
市ノ渡
確かに。うちの部署にはこういう技術があるのだけれど覚えられないとか、患者さんへのかかわり方とか、各部署特有の悩みが多かったような気がします。私たちもこの3か月で少しは成長できたということでしょうか(笑)。
仕事が続いたのは同期の支えがあってこそ
――同期に助けられたと感じた瞬間は?
川井
入職3か月目くらいまでは失敗も多く、自分だけが失敗ばかりしているのだと思い込んで、本当につらかったんです。でも3か月研修の時に思い切って同期に聞いてみたら、「自分のほうがもっとたくさん失敗しているよ」という声が結構あって。自分だけじゃないと思えたことで、気持ちがスッと軽くなりました。
市ノ渡
私も3か月目くらいの時に、自分はなにもできていないんじゃないかと悩み、ものすごく落ち込みました。そこから立ち直れたのは、先輩方のサポートのおかげでもありますが、同期の支えがあったからこそだと思っています。同じ病棟の同期もやっぱり落ち込んでいて、一緒にご飯を食べに行って悩みを打ち明け合ったり、励まし合ったりしているうちに、なんとか乗り越えることができました。研修を通じて病棟外の同期とも仲良くなったので、最近は職場で会ったら声を掛け合って、お互いに元気をもらっています。
川井
同期は友だちとは違うよね。ただの友だちではなく、もう少し上の大切な存在だと私は思っています。
市ノ渡
私にとっても同期は、先輩に相談しづらいことも気軽に話すことができる、かけがえのない存在。仕事を頑張っていくために互いに支え合っていく仲間だと思っています。もし、悩みや辛さを分かち合ってくれる人たちがいなかったとしたら、今日まで仕事を続けてこられなかったなと。たくさんのいい同期に囲まれ、私は恵まれているなと思います。
川井
市ノ渡さんは院内寮に住んでいるよね。寮の同期と遊ぶこともあるの?
市ノ渡
お互いの家を行き来したり、休日が一緒になった時はご飯を食べに行ったりしています。夜、お菓子を持ち寄ってガールズトークで盛り上がることもあって、いい気分転換になっているかな。
――これから入職する後輩たちにメッセージはありますか?
市ノ渡
西部病院では入職1か月、3か月、6か月、12か月の節目にフォローアップ研修があります。もともとの狙いがそこにあるのだと思いますが、これって新人が壁にぶつかる時期ともぴったり重なるんです。
一番つらい時期に、同じ思いを抱える同期とじっくり話をしたり、体を動かしてゲームに興じたり、バーベキューを楽しんだりすることで、私は同期との絆が深まったと感じましたし、それまでため込んでいたストレスを上手に発散することもできました。
そんな新人のメンタル面にまで配慮した研修プログラムや、病棟全体で新人を見守ってくれるきめ細やかな教育体制が、西部病院の魅力だと思うので、安心して飛び込んで来てくれればと思います。
川井
節目の研修だけでなく、看護技術の研修が充実しているところも、西部病院の特徴だと思います。いきなり現場で「はい、やって」なんていうことはなく、基礎からしっかり教えてくれ、しかも1人でできるようになるまで先輩が見てくれるので心配いりません。
また研修は、同期とじっくり話をすることができる絶好の機会でもあります。悩みがあっても決して1人で抱え込まないで、研修の時などに同期に話して、一緒に解決策を考えることで乗り越えられることも多いと思いますよ。
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