あせらず時間をかけて「考える力」を育てたい
優しい陽の光が差し込む、整形外科・小児病棟のナースステーションは、いつも弾けるような笑顔の看護師でいっぱい。
学校を卒業したばかりの新人看護師が安心して学べ、そして働きやすい環境づくりを大切にしているという、副師長の内海真紀さんにお話を伺いました。
みんなで声をかけ、相談しやすい雰囲気を
内海 真紀さん
2南病棟(整形外科・小児)
副師長
入職1年目だと、職場で言いたいのに言えない、聞きたいのに聞けないということが多々あります。そんなとき、教育担当のプリセプターをはじめ先輩看護師たちは、“質問されるのを待たずに、常に声をかけてあげる”という方針を取っています。また、新人からも遠慮せずに質問できる環境づくりを意識しています。
当院では、新人だから聞きづらいということはなく、私に直接相談してくることもありますよ。「見てもらってもいいですか?」とか「一緒にやってもらっていいですか?」なんて声をかけてくることも多いですね。
新人には、まず入職前に基本的なシーツやおむつ交換などの研修を行い、入職後から病棟に配属されるまでの間にも、様々なカリキュラムが用意されているので、新人にとっては良い環境だと思いますね。
学校を卒業してすぐ配属されると、現場でのギャップが出ることもあるかもしれませんが、1年目の看護師全員が一斉に研修を受けるので、仲間作りも兼ねることができますし、緊張もほぐれるでしょう。そして何より、気負いせずに同期へ相談ができる場になると考えています。
看護師になる!その強い気持ちが大事
新人教育において大切にしていることは、根拠をしっかり理解したうえで患者さんのケアができるようにすることですね。じっくり学ぶ機会がないと“よく分からないけど、先輩がやっているからマネしよう”という考え方になってしまうことも少なくありません。
「点滴する目的は?」、「どんな重要性があるの?」など確認することで、日々の業務が流れ作業にならないように、“考える力”を育てていきます。それにより、状況をしっかりと判断できる看護師に成長すると思います。
当院では、入職後3年目からリーダーシップ研修も準備されていて、先生の指示受けや、病棟全体を把握できるリーダークラスのスタッフを育てていきます。
新人看護師には、看護師を目指した頃の強い気持ちを持ち続けてほしいと思います。日々の業務に追われると、ついマイナス思考になりがちですが、そんなときこそ原点に目を向けてください。
最初からできる看護師なんて一人もいません。10年、20年の経験があるベテラン看護師にだって新人のときはあったわけですし、はじめはできなくて当然です。だから安心して飛び込んできてほしいですね。
一歩一歩、成長を感じることができる、安心の新人教育
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