助産外来で活躍!中堅助産師に聞く!
産科では、外来での妊婦の健康管理から分娩・産褥まで、助産師が主体的に関わっています。助産師歴7年目のIさんに、これまでのキャリアや外来での保健指導、助産外来のお仕事内容についてお聞きしました。
限られた時間のなかでも丁寧に接し、
妊産婦さんの気持ちによりそう
地域周産期母子医療センター
産科病棟
Iさん 助産師7年目
私は看護師としてクリニックや当院の産科に数年勤めた後、助産師の資格を取得しました。最初は病棟の担当からスタートし、今では外来での保健指導や助産外来も担当しています。
保健指導は、妊娠初期から産後までの妊産婦さんに向けて、助産師が個別に行います。なかには精神的に不安定になっている方や、不安や悩みを助産師に打ち明けられない方もいらっしゃいます。外来では、限られた時間内でいかに妊産婦さんの気持ちによりそえるかが重要です。言葉だけでなく、表情や声のトーンなどから思いを察し、丁寧に接するよう心がけています。
命がけの出産に携わることの責任、
そして尊さを実感する日々
また、助産外来の業務は、妊娠23週以降の正常経過の妊婦検診、産後1ヶ月検診、乳房ケア、育児相談などが中心です。助産師による妊婦検診では、エコーで赤ちゃんの顔を見てもらうなど、妊婦さんと赤ちゃんとのコミュニケーションを重視しています。一人で担当するので緊張しますが、妊婦さんにとって喜びのひとときとなるよう心がけています。
当院ではハイリスクの方も少なくなく、正常分娩であってもお産というのは命がけなので、以前は分娩介助に恐怖心もありました。でも最近は、「(赤ちゃんを)取り上げたい」という気持ちが強くなってきました。出産というのは、何度立ち合っても本当に感動します。新しい命の誕生を目の当たりにするたびに、助産師になってよかったと実感しています。
プライベートを充実させながら、
キャリアアップも目指せる職場です!
急性期の病院でありながらアットホームで親しみやすく、働きやすい職場です。私は3年前に出産し、子育てをしながら働いており、周囲の理解とサポートには本当に感謝しています。仕事と子育てとを両立している先輩の姿を見て、2人目、3人目も考えています。プライベートを充実させつつ、看護師・助産師としてスキルを磨き、キャリアアップしていける環境が整っているのも魅力です。皆さんといっしょに働けるのを楽しみにしています。
外来・病棟ユニット制 継続看護の魅力とは?
意思疎通や情報共有がスムーズになり、
患者さんの安心感・信頼感も高まる
当院の看護部では、病棟と外来を両方とも担当する「ユニット制」をほとんどの病棟・外来で取り入れています。両方を担当することで、スムーズに患者情報を共有でき、病棟では退院後の生活に、より配慮した看護や指導ができるようになります。患者さんにとっても、入院時にも通院時にも知っている看護師がいることで安心感が生まれ、結果的に病院への信頼度も高まります。新人は3年ほど病棟に勤務し、その後、外来も担当するようになります。