今回の病院は… 浅草病院
急性期医療に力を入れる中核病院として地域を支える浅草病院。下町らしく、スタッフも患者さんも親しみやすいのが特徴です。また、2016年に新築移転し、きれいで明るく働きやすい環境が整っています。一般急性期内科病棟に勤務する4年目ナース、清山さんの1日をご紹介します。
8:00出勤
8:30全体朝礼・点滴の準備
出勤したらすぐに、受け持ち患者さん6〜7名分の情報をチェック。検査や点滴、リハビリの時間などのスケジュールを確認します。全体朝礼では、夜勤中に変わったことがなかったか、受け持ち以外の患者さんでも注意が必要な方については、意識的に確認するようにしています。朝礼が終わり次第、点滴の準備を開始。必ず2人1組になり、カルテの指示と実際の点滴が合っているかをダブルチェックしながら進めています。
9:00
準備ができたら、患者さんに点滴を行います。ベッドサイドでも点滴に誤りがないかを再度確認し、ミスを防いでいます。点滴中には、よく眠れたか、不安なことはないかなど、患者さんのお話を聞くようにしています。
10:00バイタル測定・リハビリ送り出し
点滴の後は、体温や血圧などバイタル測定を行い、観察項目を確認していきます。その後は、患者さんをリハビリに送り出します。理学療法士が迎えに来てくれるので、患者さんのその日の状況や病棟でのリハビリの様子などを伝えています。また、患者さんがリハビリから帰って来たときにはその様子や病棟での注意点など情報共有をしています。
11:00シーツ交換・環境整備
患者さんがリハビリに行っている間に、シーツ交換や環境整備を行います。患者さんの生活の場を清潔に整った環境にすることも、回復に繋がる大切な業務。認知症の患者さんの転落防止のためのセンサーの作動確認なども、このタイミングで行うようにしています。
12:00休憩
13:00バイタル測定・ナースコール対応など
休憩が終わると、受け持ちの患者さんのバイタルを測定します。この時間は休憩中のスタッフの担当患者さんの様子も見てまわります。とくに、朝礼で確認した注意が必要な患者さんについても気を配り、ナースコールにも対応します。
15:00記録まとめ
夜勤担当への引き継ぎに向け、1日の記録をまとめます。今日1日何があったか、どんな様子だったかががわかるよう、できるだけ具体的に書くことを意識しています。患者さんの体位やリハビリ時の注意点など言葉だけで伝えきれないことは絵に描いて分かりやすくするように心がけています。
16:00病棟リーダーへ申し送り
各担当がその日の病棟リーダーに申し送りを行い、リーダーから夜勤担当へと伝えています。時間内に申し送りをしないと夜勤業務に影響が出てしまうので、みんなで声を掛け合い、助けが必要な場合はお互いに協力して業務を行っています。私も1年ほど前からリーダーを務めるようになり、病棟のチームワークの良さに助けられています。
17:30退勤
清山明穂さん
上尾中央看護専門学校卒業
私が大事にしているのが、患者さんとの会話です。ちょっとしたひと言からその人の思いや普段の生活の様子が垣間見えるので、時間をかけて話をするようにしています。忙しいときも、話しかけにくい雰囲気を出さないように、ゆっくりと穏やかな口調で話すことを心がけています。
浅草病院では、疾患についての勉強会などが頻繁に開かれ、他職種との連携も進んでおり、いつも活気にあふれています。また、病棟のスタッフは優しく穏やかな人が多く、みんなで協力して頑張ろうという空気が浸透しています。休みもしっかりと取れて働きやすく、本当に良い環境です。ぜひ一緒に働きましょう。