成長を支えてくれた教育制度、働く環境
――成長を支えた新人教育やサポート体制は?
見上
1年目のときに、先輩が新人一人ひとりに寄り添いながら、受け持ち患者さんの人数をどうするかなど、目標を一緒に考えてくれたのがうれしかったです。私の職場には、その日に受け持った先輩が、新人の良かったところや課題などの振り返りを書いてくれる「新人ノート」という共有ノートがあります。先輩みんなに自分の状況が共有されていて、指導をする側の先輩もされる側の新人も、とてもやりやすかったです。
佐々木
新人のときにありがたかったのは、やはりローテーション研修です。いくつかの病棟を経験することで、看護師としての基礎を固めることができました。病棟に配属されてからは、業務が多忙なときでも先輩が優しく声をかけてくれたのが、大きな支えになりました。最初は優先順位を考えて判断・行動するのが難しかったですが、3年目になって後輩を指導する立場になり、最近は少し心にも余裕が出てきたと感じます。
駒木根
新人時代、プリセプターの先輩が日勤でも夜勤でも一緒に付いてくれて、丁寧に教えてくれたのがありがたかったです。ほかの先輩たちも、私がどこまでできているのか、何がまだできていないのかを一緒に考えてくれて、できるだけ多くの経験ができるように配慮してくれました。私が勤務する病棟には急性期の患者さんが多いのですが、最近は、今後どういった流れで回復期に移行するか、リハビリはどうするかといった過程を予測しながらケアに入れるようになってきたと感じます。
松尾
学生時代に十分に実習ができなかった新人が多いことに配慮して、ローテーション研修とは別に、1〜2日間の実習形式の研修機会を設けてもらえたのがありがたかったです。実際に私は、この研修をきっかけに、今の配属先である急性期内科に希望を出しました。また、プリセプターの先輩から出された病態整理の課題に取り組むなかで、患者さんの状態についての理解が着実に深まりました。