究める看護のチカラ
彩の国東大宮メディカルセンター

究める看護のチカラ

緩和ケア病棟看護師interview ②
患者さんが最期まで生き抜く姿に
感動しやりがいを感じる

患者さんの意思を読み取り、
希望を叶え、ケアにつなげる

看護師緩和ケア病棟
永沼さん

3年目を目前に、希望していた緩和ケア病棟に配属された永沼さん。現在は、日々のバイタル測定などの基本的なケアや症状を緩和するためのケアのほか、一緒に散歩に出かける、家族の作った食事を届けるなど、「できる限り患者さんの希望を叶えるよう努めている」と言う。

「意識が朦朧としている患者さんでも、何かしらのかたちで気持ちや要望を訴えています。患者さんと向き合う時間をしっかりととり、わずかな訴えや反応を読み取り、それを叶えたりケアにつなげたりすることを大事にしています」

緩和ケア病棟の看護師になるという夢が叶った永沼さんだが、つらい時期もあった。同院の内定を得たものの、看護師の国家試験に不合格になってしまったのだ。

「看護助手として当院の外科病棟で働いていました。働きながら勉強するのは正直とても大変だったのですが、ある患者さんに『あなたは看護師になるべき人よ』と声をかけていただいて。その言葉を励みに、頑張りました」

業務の様子
緩和ケア病棟のイベント「ハロウィン」
患者さんが少しでも楽しめるようスタッフみんなで準備をしています

感謝の言葉がやりがいに。
目標は、認定看護師資格取得

緩和ケア病棟では、患者さんの最期を看取る機会も多い。「別れはつらいけれど、その場に立ち会うことで命の尊さを実感させて頂いている」と永沼さんは言う。
「病棟に入った当初は表情が暗かった患者さんに笑顔が見られたり、前向きな意欲が感じられたりすると、本当にうれしいです。最期に、患者さんやご家族からありがとうと感謝の言葉をいただくことも多く、それが何よりのやりがいになっています」

業務の様子
患者さんの苦痛や不安を和らげ、
安心して療養生活を送っていただけるように寄り添っています。
患者さんの笑顔を見ると、心から嬉しいですね

永沼さんの今の目標は、緩和ケア認定看護師資格を取得することだ。
「専門的な知識を身につけ、さまざまな経験を積んで、緩和ケア病棟での実践に活かしたいです。また、難しいイメージのある緩和ケアについて、看護師の間に知見を広げるのもやりたいことの一つです」

◆◆応援message◆◆
これからの緩和ケア病棟を支える
存在として大いに期待しています

看護師長

緩和ケア病棟 看護師長 若林さん

当院では、コロナ禍のなか緩和ケア病棟を一時閉鎖していました。再び緩和ケア病棟を立ち上げる際に、自ら志願して来てくれたのが永沼さんでした。当初は一般病棟との違いに戸惑うこともあったかと思いますが、彼女は緩和ケア病棟に来て数ヶ月で大きく成長し、今ではすっかり業務を任せられる存在になりました。新しいフェーズに進むためにも、看護師として、そして一人の人としての彼女の力量に大いに期待しています。これからも、忙しい日々に流されることなく自己研鑽を重ね、学び続け、さらに成長していってくださいね。

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ロビー
ホテルのようなインテリアと落ち着いた雰囲気のロビー
さくらカウンター
紹介状をお持ちの方などをご案内する「さくらカウンター」
紹介モニター院内案内などを放映するモニター

 
急性期医療を担う中核病院として、質の高い専門医療を提供
病床数337床、救急搬送件数5,307件、外来患者数534.2人/日(2021年度)の急性期医療を提供する地域の中核病院。30の診療科があり、手術支援ロボットを導入するなど、最先端の医療で患者さんをサポート。「患者さんの満足」を理念として掲げ、ホスピタリティを高める努力を日夜続けている。

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TEL  048-665-6111(代表)
   048-665-6206(看護部直通)
https://www.shmc.jp/dept/nursing/index.html

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『FLAP!』編集部では、ウェブサイト【FLAP!ナビ】の連動企画として、『究める看護のチカラICU編』をYouTube【FLAP!チャンネル】で公開しています。ICU病棟で働く4年目ナースにインタビュー。急変対応やスピード感、多職種との連携など忙しい業務のなか「看護への情念」と「やりがい」を持ち、イキイキと活躍する姿をお届けしています。ICUに興味のある看護学生さん、看護師をめざす高校生のみなさんは、ぜひ、ご視聴ください。

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