上尾中央医科グループ(AMG)の看護本部では、看護師それぞれが目指すキャリアをサポートする、多様な取り組みを実施しています。AMGの2病院で、認定看護師を取得したスペシャリストと係長に昇格したマネジメント職という異なるキャリアに進んだ2人の先輩方の道のりと、キャリアをサポートしたAMGの取り組みについてお聞きしました。
マネジメント看護師interview ②千葉県 千葉愛友会記念病院
マネジメント側から追求する、理想の看護
伊藤 智子さん
看護師になって20年弱のキャリア。その間の5年間は、一旦看護師を辞めて子育てに専念していました。現在は管理職の立場から、より良い看護を追求しています。
子育てと仕事の両立を考え
働きやすい環境の職場に転職
出産を機に看護師を退職し、5年間子育てに専念した後、復職を決意しました。ただ、子どもがまだ2歳と5歳だったので、託児所が付いていることと、5年間のブランクを考慮して落ち着いて働きたいという希望から慢性期病院を条件にして復帰先を探し、条件にぴったりだったのがAMGの上尾中央第二病院でした。その後、子育てと仕事を両立するために両親のサポートが得やすい実家近くに家を購入。そのタイミングで同じグループ内の千葉愛友会記念病院に異動してきました。異動を申し出た際は、当時の上司からいくつか候補をご提案いただき、その中から自分にあった職場を選ぶことができました。
ためらった昇進を後押しした
先輩たちからの力強い言葉
主任に昇格したのは、上尾中央第二病院に勤めていた時です。その頃は子どもも小さく、家庭を優先させたかったので、はじめは役職に上がるのをためらいました。また患者さんに直接関われる臨床が好きなこともあり、現場を離れるのも心配でした。一旦は昇格を断ろうとも思っていたのですが、その時の上司が、管理職としての能力があると認めてもらえたのだから挑戦してみなさいと背中を押してくれました。主任から係長に上がる時にも、やりたい看護があるのなら上に行きなさいと上司に励まされました。キャリアアップは「理想の看護をかなえるための一つの手段」と教えられました。
役職になったばかりの時は管理職として何をすべきか理解できていないところもありましたが、AMGでは主任研修や係長研修などがきめ細かく用意されているので、そこで学ぶことで管理職としての視野が開けていきました。管理職になったら看護から切り離されてしまうのではなく、患者さんのために良い看護を目指すことには変わりません。一般の看護師は病棟の日々の看護を考えているのに対して、管理職は組織を俯瞰して考えるところが大きな違いです。一看護師では変えられないことも、管理職であれば変えられることもあるので、理想の看護を実現させるために、さらなるキャリアアップを目指していきます。
◆◆看護学生の皆さんへ応援message◆◆
看護係長
伊藤 智子さん
“看護は楽しい”ということを、声を大にして伝えたいですね。学生時代の経験だけでは、急性期をやりたいのか、慢性期をやりたいのか、何に向いているのか、分からないと思います。就職だって、希望の病院や部署で働けないこともあるかもしれません。でも、まずは働きながら自分の可能性を探っていけばいいのです。どんな道を進んだとしても、真剣に取り組んでいけば看護の楽しさが実感できるはずです。AMGには、急性期から回復期、療養まで多彩な看護領域があります。いろいろなことにチャレンジできる環境が整っているので、ぜひ看護を楽しみながら一緒に成長していきましょう!
千葉愛友会記念病院
千葉県流山市鰭ヶ崎1-1
TEL 04-7159-1611(代表)
https://chibaaiyu-kai.com/
ファミリー層から高齢者まで、幅広い世代を支える医療を提供
1982年の開院以来、流山市の中核病院として地域医療を担っています。子育て世代の転入者が多い地域のニーズを踏まえて、現在は産科・婦人科・小児科に注力。総合病院として麻酔科を持ち、産科医と麻酔科医が24時間体制で待機しています。また、地域包括ケア病棟を開設し、高齢化への対応にも力を注いでいます。