新人の育成に力を入れるイムス富士見総合病院。コロナ禍による実習不足を受け、来年度からは病棟配属前の新人研修を拡充する予定です。教育担当のお二人から、メッセージをいただきました。
新人はスタッフみんなで育て、
育成を通して自らも成長する
齊藤朝美さん
「新人は病棟のスタッフみんなで育てる」というのが当院看護部の方針であり、スタッフの意識にも根付いています。私が勤務する病棟はベテラン看護師が多く、新人にとってはお母さんのような存在。小さなことにカリカリせず、温かく見守って育てようというおおらかな空気があります。
それぞれが新人の育成に主体的にかかわることに加え、1年目の新人には、2年目、3年目の看護師がプリセプターとしてつきます。プリセプターは育成係というよりは相談役。悩んだときや何かあったときに頼れる先輩として、主にメンタル面から新人をサポートしています。また、後輩に教えたり支えたりすることがプリセプター自身の成長にもつながるよう、私たちからも働きかけるようにしています。「より良いケアができるよう、みんなで成長していこう」。そんな前向きな雰囲気のなか、切磋琢磨しています。
新人に求めるのは意欲と素直な気持ち
焦らず着実なステップアップを
教育において大切にしているのが、一人ひとりの個性や特性に合わせるということです。特に新人は、成長のペースに個人差があります。目標を立て、それをクリアして自信をつけることが大事なので、様子を見ながらそれぞれに適した計画や目標を立てるようにしています。
1年目の看護師には、すべてを一人でできるようになることは求められていません。あれもこれもと焦ってしまうかもしれませんが、何よりも大事なのは、患者さんに安全で適切な看護を提供すること。そのためには、自分一人で抱え込まず、わからないことは自分から聞く、きちんと報告・相談をすることが不可欠です。これができれば、1年目は合格。知識や技術よりも、なんでも吸収しようという意欲と素直さをもって入職してほしいと思います。
応援メッセージ
コロナ禍の影響で病院実習が十分にできず、現場に出るにあたって不安を感じている人も少なくないと思います。でも、病院側もスタッフもそのような状況を理解しているので、過度な心配は不要です。患者さんに対して引け目を感じる必要もありません。当院では例年以上に臨床研修を手厚く行う予定ですので、「これからしっかり学ぶぞ」という気持ちで、笑顔で飛び込んでほしいと思います。