上尾中央医科グループだからできる グループ病院・施設間合同研修
横のつながりが築ける! 一緒に成長できる!
上尾中央医科グループ
上尾中央医科グループ(AMG)は一都六県に28病院23介護老人保健・福祉施設を展開する、関東最大規模の医科グループ。そのスケールメリットを活かし、スタッフ同士の交流を推進するため病院・施設間にとどまらない研修や交流会などのプログラムが充実していると評判です。
今回は、新人看護師が集まる合同研修にお邪魔し、会場の熱気を感じるとともに、受講者である新人看護師さんと研修を主催する担当責任者の方にお話を伺ってきました。
AMGの多彩な研修プログラム
医科グループだからこそ叶う、豊富で中身の濃い研修プログラム
AMG協議会看護本部で企画される研修には、新人教育研修をはじめ、領域別やクリニカルラダーに即したものなど、あらゆる場面でニーズにあったものが開催され、施設内にとどまらない学びの場が提供されています。
神奈川ブロック新人合同研修に潜入レポート!
病院の中ではない学びの場だからこそ
仲間と“楽しく”専門知識を培う
今回お邪魔したのは、神奈川ブロックの新人合同研修第3回目。グループを母体とする横浜中央看護専門学校にて、神奈川ブロック所属の4病院から受講生と指導者合わせて約40名の参加者が集まります。今回のテーマは『スキンケア』。どの病院や施設でも課題の一つであろう、非常に重要なテーマです。
研修の開始はオリエンテーションから。小グループ内で一人ずつ近況報告をします。同期とはいえ普段は会わないメンバー、少し緊張ぎみのグループも。
講師は金沢文庫病院の皮膚排泄ケア特定認定看護師、森元裕太郎さん。こうした合同研修は、認定看護師のいない病院にも専門分野の深い知識を共有できるという、メリットもあります。
皮膚に関する基礎知識から褥瘡管理へと、レジュメを用いてわかりやすい講義。
褥瘡管理の演習では、模型を使用し洗浄方法を学びます。洗浄剤の泡立てに急きょビニール袋を使用することに。物品が無い場合の対応としても貴重な学び。
こうしてグループ内での演習を通して、だんだん受講生の皆さんも打ち解けた様子に。しっかりと知識を得ながらも楽しい時間であってほしいという、教育担当の思いが伝わります。
お昼休憩をはさみ、研修自体は午後まで続きますが、ここで研修主催である教育担当の責任者に話を聞きました。
教育担当責任者インタビュー
今現場では必死であろう新人看護師に
寄り添い、励ましたい思いで運営しています
合同研修で地区の連携を深める
今 方美さん
金沢文庫病院
身体拘束最小化チーム専任看護師
緩和ケア認定看護師
AMG神奈川ブロックでは十年ほど前から、こうして新人合同研修を行っています。というのも、全病院に特定・認定看護師がいるわけではなく、持っている知識に差が出てしまうんですね。こうして合同研修を行うことで専門的な知識を共有できること、そして病院の枠を越えた交流を大きな目的としています。
実際今回は、金沢文庫病院の「皮膚・排泄ケア特定認定看護師」に講師をしてもらっています。存在を知ってもらうことで、他病院であっても困った時には声をかけやすくする効果もあります。
受講生・指導者どちらにとっても学びの機会
この研修を行う上で大事にしているのは、私たち教育担当者がどんな思いで導入したか、この研修の目的、どう活かしてほしいかをきちんと受講生に伝え、理解してもらったうえで参加してもらうことです。
新人看護師がここに来る時は、楽しみであってほしいと思っています。もちろん研修なので遊びではないですが、普段現場で、先輩たちに付いていこうと必死なはずなんです。そんな状況から少し離れ、たまに会う同期と悩みを共有したり不安を口にしてリフレッシュしてほしいんです。だからこそ、動機づけをすることで主体的に学ぶ姿勢を養ってほしいと思っています。
また、研修で小グループ毎につく指導者も「この人を教育担当として育てたい」との病院側の思いからこちらに派遣されています。言ってみれば、受講生・指導者、双方にとって学びの場なんですね。私のような初めから関わる担当者は、そういうことを踏まえ、この研修の意図がずれることなく引き継がれるよう導く必要があるな、と改めて責任を感じています。
看護学校を研修会場にできるAMGの強み
新人合同研修は、毎年AMGを母体とする看護学校で開催しています。ここも当グループの大きな強みだと思います。意外だと思われるかもしれませんが、病院は研修する場所にとても苦労するんです。でも看護学校なら、どんな研修も臨床に近い形で行うことができますし、病院から離れた環境で気分転換にもなります。先生が卒業生を見に来たりもしますよ。
AMGグループのよさは、この組織力です。今回は県内での研修ですが、他県であっても交流の機会があるため、違いを知り気づきを得られます。最近ではe-ラーニングも導入され、全体でスキル向上ができる環境です。ぜひ、この環境を活かし看護師として大きく成長してほしいと思います。
次ページでは、受講生である新人看護師2名に話を聞きました!